こちらのアイテムは2026/11/8(日)開催・文学フリマ東京43にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京43公式Webサイトをご覧ください。

月刊サンダー

  • 南3-4ホール | ぬ-49 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • げっかんさんだー
  • 中村ヒカル
  • 書籍|B5
  • 20ページ
  • 200円
  • 2026/7/1(水)発行
  • ぬいぐるみと暮らす筆者が2023年5月から毎月発行し続けている新聞。ぬいぐるみという極めて個人的なモチーフを経由して日々を記録することにより、筆者の生きづらさが示唆され、やがては筆者を取り巻く社会構造の問題があぶり出されていく。もうすぐ5年目。
     もともとは、引きこもりになってしまった一人の友人を元気づけようとして作り始めました。友人は部屋から出てこないので、毎月新聞を作ってはポストに入れていました。 その後友人は元気になり、私の役目も終わったと思ったのですが、新聞だけは毎月作り続けています。そして新聞を作り続けるうちに、あの時友人が苦しんでいたのは、果たして友人の心が弱かったからだろうか、と考えるようになりました。友人が苦しんでいたのは、マジョリティベースに作られた社会側に問題があったのではないか。弱かろうがなんだろうが、生きていける社会じゃないといけないのに。それと同時に、性的マイノリティ、女性、障害者など、社会の中で見えないことにされてきた存在について考えるようになりました。
    第二派フェミニズムのスローガンに「個人的なことは政治的なこと」という文言があります。ぬいぐるみというものは個人的なモチーフですが、ぬいぐるみの世界を通して自分の気持ちと向き合い、文章にすることで、社会の隙間にちょっと違和感を作り出す、みたいなことができればと思っています。しかし私自身も女というマイノリティ性を抱えながらもシスジェンダーであるし日本人であるし、正社員であるし、マジョリティ側に属する部分も併せ持っています。そのような私自身が抱える交差性も顧みつつ、誰かを知らず知らずに傷つけていないか、そう考える毎日です。読んだ人が新聞をきっかけにして何か考えたり、読んだ人の意見によって私もいろいろ考えたりしたいと思いながら、4年間新聞を発行し続けてきました。(サンダーはぬいぐるみの名です。)

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