変形菌、きのこ、密教、妖怪、セクソロジー——果てのない南方熊楠の森に惚れ込んだ、ふたりの本屋。
山梨・敷島書房の一條宣好と本屋しゃんが2020年から交わした往復書簡19通を収録。
2025年に逝去した一條宣好との交わした最後の一通まで…。
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南方熊楠(みなかたくまぐす)
1867年5月18日 −1941年12月29日
明治時代に活躍をした生物学者で民俗学者。
熊楠の好奇心と研究領域は、変形菌、きのこ、密教、超常現象、妖怪、神社合祀反対運動、セクソロジー…と広大だ。無限大。
敷島書房の一條宣好と本屋しゃんは、それぞれの人生の然るべきそれぞれのタイミングで、ひょんなことから南方熊楠に出会った。
最初は、2人とも「南方熊楠」を読むことすらままならなかったが、互いに熊楠に惚れ込んでいった。
そんな2人が、1冊の本『街灯りとしての本屋』(雷鳥社)を、
きっかけに出会うことになる。
これからはじまるのは、南方熊楠と一冊の本の縁によって出会った
2人の本屋の往復書簡である。
どうして南方熊楠に出会ったのか。
南方熊楠の何に惹かれたのか。
2人のやりとりが、
みなさまの南方熊楠の入口になることができたら幸いです。
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と、こんな想いから、
2020年1月8日から一條宣好さんと本屋しゃんの「南方熊楠」に関する往復書簡がはじまりました。熊楠もさまざまな人と手紙のやり取りをしていたので、なんだからしくていいね!と盛り上がっていました。
2025年5月19日に一條さんがご逝去されました。
手紙のやり取りも終わりました。
きっと、天国で熊楠に会っているんだろうな……たまにポストをあけて、来るはずのない一條さんからの手紙を確認してしまいます。
全部で19通の手紙をここに遺します。
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1|はじめに
5|手紙を交わしたふたり
6|手紙 0 往復書簡はじめます
7|手紙 1 敷島書房との出会い/中村翔子より
10|手紙 2 出会いとつながりを生む『街灯りとしての本屋』/一條宣好より
12|手紙 3 強烈な教授のあの講義ではじめて熊楠と出会いました/中村翔子より
17|手紙 4 おっと、お忘れ物ですよ〜/中村翔子より
18|手紙 5 本屋の息子、『本屋風情』をきっかけにして南方熊楠と出会う、の巻/一條宣好より
23|手紙 6 敷島書房、50周年の記念です/一條宣好より
25|手紙 7 『本屋風情』は一條さんとの出会いを思い出す日記になりました/中村翔子より
29|手紙 8 わたしが生まれ育った土地を描いた絵葉書にびっくり!/中村翔子より
30|手紙 9 困難な状況の中、南方熊楠の最期を想う。/一條宣好より
34|手紙 10 美しい普通の日々/中村翔子より
37|手紙 11 ボブ・ディランに乗せて、熊楠works/一條宣好より
39|手紙 12 南方熊楠、タゴール、そしてボブ・ディラン。/一條宣好より
43|手紙 13 生の幸福/中村翔子より
47|手紙 14 戦争が奪うもの/一條宣好より
52|手紙 15 南方熊楠をそばに感じる日々/中村翔子より
57|手紙 16 南方熊楠をめぐって、まわりのあれこれが結びついていく幸福感/一條宣好より
62|手紙 17 街灯りについて考える/中村翔子より
67|手紙 18 人文科学と自然科学の横断/一條宣好より
71|手紙 19 南方熊楠は落語が好きだろうなと直感したこと/中村翔子より
76|南方熊楠について
78|一條宣好さんの「南方熊楠」にまつわるお仕事
80|あとがき
82|おまけ
84|クレジット
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著者 一條宣好(敷島書房)
中村翔子(本屋しゃん)
企画・発行 本屋しゃん
イラストレーション・装丁 Matsuhiko.
デザイン・DTP DAWN DESIGN
印刷 Dメイト(西岡総合印刷株式会社)
発行年 2026年11月8日
後援 南方熊楠顕彰会
協力 雷鳥社
A5判
92ページ(表紙込)
本文オールカラー
南方熊楠顕彰館所蔵の写真4点+写真多数収録