こちらのアイテムは2026/11/8(日)開催・文学フリマ東京43にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京43公式Webサイトをご覧ください。

自由研究 コンプレックス解体新書

  • 南3-4ホール | て-42 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • じゆうけんきゅう こんぷれっくすかいたいしんしょ
  • 途中
  • 書籍|B6
  • 54ページ
  • 300円
  • 2026/11/8(日)発行
  • 30代なのにまだ悔しい。もっとこうだったらいいのになばかりの人生。
    自分のコンプレックスを改めて考えて、分解し、無意味化しようという試みです。
    定番から、普段目にしないコンプレックスまで、あんまり人に言いたくないことを書いています。
    両面表紙仕様で、表はエッセイ、裏は制作期間の手書きの日記を掲載します。
    今回は遊び紙(トレペ)も使って製本しているので、ぜひお手にとってみて欲しいです。

    ⚪︎サンプル
    エッセイ まえがきより引用

     中学生の頃、国語の授業で木材に関する評論を読んだ。木材は機能面だけを考えると際立って秀でているわけではない が、バランスがよく、温かみがある。だから、建材としてよく使われている、という主旨だった。それを読んで私は、自分のことを木みたいだと思った。何か秀でているところはないけど、なんとなくバランスがよい。加点はあまりないものの、目立った減点がない。面接などで、自分を何かに喩えるように言われたときは、「木」だと答えていた。  

     気に入って自分のことを木だと思っていたが、時間が経つにつれて、際立ついいところがないのなら、できない ところをなくさなきゃいけないと思うようになった。苦手なことをマスキングするために、時間を使って対処してきた。人より努力して時間をかけても、人並みかそれ以下にしかできないこともあった。私は木なのに。できない ことがあったらいけないのに。得意なことを伸ばすよりも、苦手を潰すことにたくさんの時間を使ってきた。  

     どうしてもできないことがある。それは仕方のないことである。 私は木ではなく人間だから。


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