推しコンテンツを失って、文字通り心に穴の空いた期間を3年過ごした。
この間、アドレナリンやドーパミン由来の感情の盛り上がりのない生活を送り、趣味がない、趣味が欲しいと言い続けた。
また、人から「まだ落ち込んでるの?」というような言葉をかけられることが多く、自分はおかしいのだろうか、落ち込みすぎなのだろうかと思ってさらに落ち込んだ。
今ならわかる、悲しみの大きさは人それぞれで、その穴を「こんなサイズの穴があいているなあ」と認識して、そういう自分として受け入れる作業が必要だった。他の誰かに合わせる必要なんかなかった。
それから、もうドーパミン由来の喜びはこの先の人生に訪れない可能性も視野に入れて、セロトニンを出すような活動略して「セロ活」に着手するようにした。
それが興味の幅を広げて、人生を豊かにしてくれた。
そうやって穏やかな楽しい時間を過ごせるようになってきた時、一粒万倍日と何かが重なった日に「もう一度夢中になれるものに出会えたらいいな」と願ったら、高校からの友人が勧めてくれたアイドル(ダンスグループ)にハマり、また再びドーパミンが出るのを感じるようになった。
推しの卒業、引退、コンテンツの終焉などなど、喪失を経験した人も多いと思う。そこから落ち込んで立ち直った記録は、同じような苦しみを感じた人にとって「仲間がいる」と思ってもらえて何かしら役にたつ部分もあるかもしれないと思い、筆を執った。