「七、八歳の頃からだったと思うが、とにかく死ぬのが怖かったのだ」「問題は〈私〉の死である」「なぜ一緒に生きるは自然で、一緒に死ぬはどこか怪しいのだろうか」「ああ、こうやって青空をみながら死ねばいいんだ」「死は私においてしか現実に存在しない。なのに私だけは死ねない」「自分以外の人間の生と死を決める線を引くとは」「肉体がなくなること、それがほんとうの死だ。そう思った。そうとしか考えられなかった」「私が死ぬとき、対話は一体どうなるのだろうか?」「誰ももう私に触らないで。なにもしようとしないで欲しい」――。
九人の書き手による、「死」をめぐる十篇のアンソロジー
❏寄稿者
スラべス/北浦学、向江鉄兵、K.M.、夢窓(Vupasama)、萩野篤人、隅田淳慈、水崎ねむる、ですらび、そろそろのそろ
❏目次
死の問題とは何か …スラべス/北浦学
〈死〉のタウマゼイン …向江鉄兵
一緒に死ぬことはできるか …K.M.
景色――病と死をめぐる瞑想入門 …夢窓(Vupasama)
「私の死」と「他人の死」 …萩野篤人
それっきりの死。これっきりの生。 …萩野篤人
自分以外の人間の「死」を決めること――津久井やまゆり園事件から考える …隅田淳慈
ほんとうに死ぬということ …水崎ねむる
死の中に立ち現れる「他者」、そして死との〈対話〉可能性について …ですらび
サムバディ・ノット・ミー …そろそろのそろ