うっかり文学フリマ福岡11で(架空)日記本を販売してしまったただの(架空)大学生・木村霜之助による、91日分の架空日記。
【人物紹介】
木村 霜之助……大学 3 年生。裸眼だが「眼鏡かけてそう」とよく言われる。イマイチ腑に落ちていない。パソコン教室でバイト中。
平岩 新……木村の同級生。「タイムリープしてそう」と言われることはないが、意外としていた。 ※「タルトレット・ワンダーランド」参照
辻 未来……木村の同級生。「年上の彼女がいる」ということになっているが、彼女ではなく彼氏。 ※「町中華屋のマイコー」参照
ーーーサンプルーーー
九月十五日 晴れ
教習以外の時間はほぼずっと皆で過ごしている。こちけんさんやフジくんは、皆でいるのに沈黙してスマホをいじっている、という状況に耐えられないらしい。どうにか話題を捻出しようとしているが、自己開示も済み、出がらしのような話題しかないため、最近は「無い話」について真剣に議論している。今日は、「もしチャクラが開いたらどう対応するか」。
俺は、黒目の色が薄いせいか、それとも人間性のせいかは分からないが、まぶしい光に弱い。
「後天的に無理やり開かれたチャクラが光に強いとは到底思えない」
という趣旨のことを言ったら、場が俺への心配に傾いた。
最終的に皆でドン・キホーテに行き「木村のチャクラが開いた時用のカラコン」を探した。「小悪魔バイオレット」という色が良さそうだったが、チャクラの視力が不明なため保留になった。愛媛のドン・キホーテは割と店内がすっきりしている。
昼飯、鮭のムニエル、トマトサラダ