浮かべた過去の一番手前に自分の背中があったとき、思い出とは単に自分を継ぎ接ぎする存在に過ぎないということに気がついた。本来そこに収まるはずだった景色や感覚は、都合よく目の前に姿を現した思い出によって簡単に溢される。
大学一年生の秋、12年間続けていたアルペンスキーをやめた。私が確かに感じていた、冷たくて熱いあの瞬間の連続を、今私の中にある一番丁寧な言葉で綴りたい。
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