こちらのアイテムは2026/11/8(日)開催・文学フリマ東京43にて入手できます。
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MEMENTO MORI ー忘れられた写真館ー

  • 南1-2ホール | I-82 (小説|ホラー・怪奇)
  • めめんともり わすれられたしゃしんかん
  • Aki
  • 書籍|A5
  • 84ページ
  • 1,000円
  • 2026/11/8(日)発行
  •   『MEMENTO MORI ―忘れられた写真館―』

      若き写真家・雨宮真実子が撮るのは、いつも「誰かがいなくなったあとの風景」だった。
    夕暮れの病室、枯れた花、海辺の壊れた椅子、止まった時計――。美しいとは言われても、その写真には決して人の姿がない。

     真実子には、幼い頃に亡くした母・香織の記憶がほとんど残っていなかった。覚えているのは、炎の赤い光、焦げた木の臭い、そして煙の中で誰かの手を離してしまった感触だけ。

    そんな彼女のもとへ、ある夜、差出人のない黒い封筒が届く。

    「午前0時までに、6枚の『死』を撮影してください。」

     指定された場所は、母が命を落とした山中の洋館――黒鳥館。
    真実子は母から譲り受けた古いポラロイドSX-70を手に、20年前に封じられた館へ向かう。

     消えかけた蝋燭。
     ただ一本だけ咲き続ける赤い薔薇。
     午後8時43分で止まった時計。
     同じ白いドレスを着た少女たちの肖像。
     そして、写真の中にだけ現れる母の姿。

     シャッターを切るたびに、一枚の写真が吐き出される。
     真っ白だった画面にゆっくり像が浮かび上がるたび、忘れていた過去と、館に閉じ込められた少女たちの秘密が明らかになっていく。

     なぜ少女たちは「真白」と呼ばれたのか。
     母はなぜ黒鳥館へ戻ったのか。
     そして、六枚目に写すべき「死」とは何なのか。

      MEMENTO MORI――死を忘れるな。

     けれど、死を忘れないことは、死に囚われ続けることではない。

     写真に残すこと、失うこと、忘れること、そして生きること。
     古いインスタントカメラを巡る記憶を通して描く、ゴシック・ホラーミステリーです。

    「大切なものは、見えるまでに時間がかかる。」

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