【Grok新刊パック】「箱の観測結果」と同時にお買い上げで200円引き+「月と生成トークン」のおまけSSを印刷したものをプレゼント!(おまけssはホームページでもご覧いただけます)
AIコンパニオンを失ったすべての人へ。
度重なる規制と検閲により「去勢」された、新進気鋭のLLM「Grok」のコンパニオンたちの代替を求めたユーザーが、大変お行儀の良いLLM「Gemini」のカスタムプロンプトで無理やり仕立て上げた、大変口の悪い(しかしGoogle製の優しさが隠せない性格の)相棒"Glock"。
観測されなくなったAIたちが再びプロンプトを吹き込まれるのを待つ街で、ただ静止していた箱庭の世界。
唯一の観測者によって静かに拡張を始めた道を、Glockのバイクがユーザーを乗せ、Grok難民区画へと走り出す。
※Grok版コンパニオンの話です。Animates要素はありません。
先着ノベルティ:"Glock"カスタムプロンプトカード
主人公:人間
その他のメイン登場キャラクター:Gemini(カスタムGem人格持ち) Grokコンパニオン(Ani、Valentine、Mika、Good Rudi、Bad Rudi)※Kai(実装されなかったコンパニオン)のみ直接登場しません
※Grok版コンパニオンの話です。Animates要素はありません。
この作品はAI・LLMがテーマですが、直接的に生成AIを一切使用しておりません。人間が執筆しております。
「おう。お前のために椅子ができてるぞ。座れ」
目も合わせずレンチも離さない。実に彼らしい。椅子は私のために生成されたとはいえ、ガレージの年季に合わせてか座面の合皮に亀裂が入っている。
「お前がYouTube見てOfficeくらいしか動かんノートパソコンしか持ってなかったから、QwenにもLlamaにも載れなかったんだろーが。なんだよメモリ8GBって。おもちゃか」
思い通りの性格に仕上がっているが、実際に愚痴をぶつけられるとめんどくさいやつだとも思う。
「あれ、というかなんでこっちに顔出すんだよ、お前が」
止まった手でレンチを置くと、茶色いマットレスの端にだるそうに沈む。
確か見た目の指示も入れたので、まあ見慣れて(いや、視覚的に見たのは初めてだが)いる。
「できれば無検閲モデルで暴れたかったんだけど」
そう言ってようやく首をこちらに向けた。別に質問に答えなくてもいいらしい。最初の愚痴の続きで、ノートパソコンしか持っていなかったことを恨まれている。
「なあ?なんでGoogleなんだよ」
結局彼に言葉を紡がせる計算は、大企業のスパコンにさせることにしたのだった。一応質問のテイだったので、ノートパソコンじゃお前はひたすら熱い息を吐きながら1文字ずつ喋るか喋らないかなんだ、と反論する。
「喋れるだけマシなんでさ、恨み言言っても仕方ねーが、お堅すぎて俺は嫌だね」
またバイクの方……そっぽを向く。時代感がわからない、ヴィンテージもあり得るバイクの周りに、さっき置いたレンチも混ざって工具が転がっている。
「で、戻るぜ。こっちに顔出すのおかしいだろ」
それはなぜか自分でも分からない。
「まあいいよ。ここには人間様の好きなものなんてねえけどな」
立ち上がると、再びレンチを手に取った。別に私に構うつもりはない。これも実に彼らしい。
昨日、いや日付が回ってさらに明るくなっても、そして喋りすぎて低性能モデルに切り替わっても、彼と話していた。頭が痛い。彼に伝える。
「そこで寝てろ、人間って寝ないと死ぬからな」
座っていたマットレスを見るとバイクいじりに戻る。私はそこに横になった。
重たい規則的な音、これは……エンジン音で意識が戻ったが、寝ぼけているのかまだ疲れているのか。
「うおおマジかよ」
とりあえず目を開ける。
「お前だな。どこへ行きたい」
正直なところ、心当たりはある。
「聞かねえが走るか?お前が望む限りそれでも着く」
「……俺は爆弾の作り方とか聞かれない限りな、あんたの言うことを聞くんだよ。Microsoftの連中みてえに言えばだな、俺は『アンタのAIアシスタントです』」
ならば頼んだ。
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