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やめたあの子

  • 南3-4ホール | と-73 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • やめたあのこ
  • 早乙女かな子
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 164ページ
  • 1,500円
  • 2026/11/8(日)発行
  • 中短編小説集を4編収録した本です。

    【収録作品】

    ①「やめたあの子」(note公開,Kindle書籍化)
    ②「頼むから夢で出会ってくれ」(note公開)
    ③「時をかける喪女」(初出)
    ④「トマトスパゲッティ」(初出)

    【各作品あらすじ】

    ①「やめたあの子」

    「ちゃんと頑張ってきたのに、なんであの子が報われるの?」

    入社3年目の会社員・足立仁香は、慎重な言動で波風を立てず、着実にキャリアを積んできた。けれど、ほんの些細なミスをきっかけに、心の糸がふっと切れ、会社に行けなくなってしまう。

    そんな時、入社1年目でメンタルを崩し退職した同期・戸田美優と偶然再会する。「やめたあの子」は、結婚をして、今はフリーのイラストレーターとして穏やかに暮らしていた。

    何事も全力で取り組んできたはずなのに、いつも自分の上位互換が現れては、「何者にもなれなかった自分」に引け目を感じてきた仁香。
    美優の生き方に羨ましさと妬ましさを感じながら、残された3か月の休職期間で、自分も“何か”になりたくて足掻いてみるが――。


    ②「頼むから夢で出会ってくれ」

    成績優秀で帰国子女、そしてイケメンと三拍子そろったハイスペックの男子高校生の「俺」が気になっているのは、
    モデルをしていると噂のクラスメイト、堂前瑠奈。だが、瑠奈は「俺」を含む同級生に一切興味がなく、その瞳に映るのは腑抜けた担任教師の村上だった。ある日「俺」は、瑠奈が村上に告白しているところを目撃してしまう――。


    ③「時をかける喪女」

    推しが結婚した絶望のあまり、帰り道でコンクリートに頭を打ち付けた35歳の会社員・咲は、気がつくと昨日行ったはずの美容室の席に座っていた。自分にタイムリープ能力が芽生えてしまったことに気付いた咲は、その力で推しの結婚を阻止しようとするが……。三十五歳の「喪女」による必死のラブコメディ。


    ④「トマトスパゲッティ」

    すっぱいのに美味しい、姉特製のトマトスパゲッティ。自由奔放な「ねーちゃん」は調理師になる夢を追いかけて上京し、残された中学生の「俺」は寂しさを抱えていた。しかし、夢の半ばであるはずの「ねーちゃん」は、ある事情から不意に実家へ戻ってくる。どこにでもいる姉弟に訪れた、静かで切ない物語。


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