ついさっきまで好きちゃうかった
- 南1-2ホール | M-46 (小説|純文学)
- ついさっきまですきちゃうかった
- 田沢成琉
- 書籍|A5
- 60ページ
- 900円
- 2026/9/13(日)発行
ついさっきまでは好きちゃうかってんけどなー、みたいなことってステキじゃないですか? 僕はつい最近、立ち食いうどんが好きになりました。急に。何歳になってもそんな感じで好きなものが増えていったらいいなって思ってます。
3作入りの小説集です。
【情愛をふくむ世界の濃淡の知覚(18枚)】
「世界の色彩はもっと濃かったようにおもうの」
金銭と肉体で繋がる男女の、ベッドで交わされるたわいのない会話。変化する知覚と曖昧な記憶。健全性に欠ける情愛。
絶えず変化し続けるこの世界のどこかにきっと存在する、官能を帯びた思索の物語。
【♡かわいい♡の希求(72枚)】
主人公である無職の「俺」は子供の頃からずっと「かわいい」に取り憑かれている。
かわいいは最強で、だから俺は、あたしは、かわいくなりたい。かつてのクラスメイトのように。かつての恋人のように。アイドルのように。
かわいいを渇望する俺とあたしを、憧憬と嫉妬が狂わせていった。
【どうにもならへん(10枚)】
同棲して二年半。これを倦怠期っていうんやろか。
あんたはどうしたいん?
あたしはどうしたいん?
過ごした時間の長さといくつもの些細な思い出が、あたしらを断ち切らせてくれへん。やからなんとなくやりすごしてしまう。
どうにもならへん。……どうにもしたくないんかも。
