こちらのアイテムは2026/11/8(日)開催・文学フリマ東京43にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京43公式Webサイトをご覧ください。

心を動かす言葉の力: 止まない雨はないなんて聞きたくない

  • 南1-2ホール | N-91〜92 (評論・研究|現代思想・哲学)
  • こころをうごかすことばのちから やまないあめはないなんてききたくない
  • 栗本 顕
  • https://amzn.asia/d/0eDnoqhe
  • 2025/8/6(水)発行
  • 「止まない雨はない」と語る前に
    その言葉は、目の前の人に傘を差し出せているだろうか。
    支援者としての言葉の重み、寄り添う覚悟とは何かを、
    一つひとつの実例とともに問い直す一冊。

    この著書では、「本当の心を動かす言葉の力」について、筆者が現場の経験から問い直す一冊となっています。

    この本のタイトルにもある「止まない雨はない」という言葉。筆者自身、つらい過去に幾度となく繰り返してきた言葉です。けれど、それだけでは足りなかった。雨が止むまでのあいだ、私には「傘」が必要だった。寒さをしのげる誰かの存在、濡れながら一緒に歩いてくれる人が必要だった。 あなたにも、そんな存在がいたのではないでしょうか。 思い出してみてください。苦しかったとき、黙ってそばにいてくれた人。上手な言葉ではなかったけれど、心に残っているひとこと。手を握ってくれた温もり。あの日、あなたの雨を一緒にくぐってくれた誰かの姿。 支援者であるということは、今度はあなたが、誰かにその「傘」を手渡す側になるということです。

    なぜ私がこのような本を書こうと決意したのでしょうか。その背景には、私自身のこれまでの人生の歩み、そして日々の仕事を通じて感じてきたことが強く影響しています。
     私はかつて、いじめが原因で不登校になったという経験を持っています。その経験が、私が心理支援の道へと進む大きな転機となりました。当初は「自分が同じような経験をした人の助けになりたい」という思いからでしたが、研究や臨床の現場、カウンセリング、講師活動などを続けていく中で、私が受けたいじめは氷山の一角に過ぎず、世の中にはさまざまなかたちのいじめが存在し、しかもそれらはいまだに根深く、形を変えながら現在進行形で存在しているという現実に直面するようになりました。
     今では、公認心理師として、全国の小学生から大学生、その保護者や教育関係者を対象に、いじめ問題の解決に向けた支援やカウンセリング、講演活動を行っています。活動の中で、私は常に「自分の経験を伝えること」の意味を考えてきました。ただ苦しかった体験を語るだけでは意味がない。むしろ、それをどう活かしていくか、どのように未来に役立てていくかが重要だと思っています。だからこそ、私は支援職の方々のスキルアップや、より良い言葉の使い方を考えるために、この本を書こうと決意しました。
     私たちが何気なく口にしている言葉、特に「励ましの言葉」は、果たして本当に「励まし」になっているのでしょうか?相談を受ける立場にある人間が、投げかける質問、それは本当に、相談者のためになっているのでしょうか?支援者としての立場、そして「言葉の力」を考える上で、今一度、問い直してみる必要があるのではないでしょうか。
     この本を通して、少しでも読者の皆さまが、より意味のある、より深く届く支援ができるようになることを、心から願っています。

ログインしませんか?

「気になる!」ボタンをクリックすると気になる出店者を記録できます。
「気になる!」ボタンを使えるようにするにはログインしてください。