つみきばこ「旅」号
- 南3-4ホール | な-16 (詩歌|俳句・短歌・川柳)
- つみきばこ「たび」ごう
- つみきばこ編集部
- 書籍|A5
【目次】
短歌+写真+解説文 「月台」
「それだけでこの地を好きになりかけた プラットフォームという意味の字」
→台湾観光の際に得た「光」にカメラを向けて細部を切り取った写真と、異国の文化や言語に祈りを捧げた短歌十首。
エッセイ「悠久の時を旅する」
「私が見つめているものは作品そのものではなく、その作品が見つめ続けてきた時間なのだ」
→作品に触れることで変化していく自分自身へ思いを馳せるエッセイ。優れた批評文としての側面もあり、美術館や博物館へ足を運ぶ契機になり得るはず。
【紹介作品】
・東大寺戒壇院戒壇堂四天王像
・国立科学博物館 江戸時代の女性のミイラ
・葛飾応為《吉原格子先之図》
・上村松園《庭の雪》
小説 「鈍色に光る街」
「暗闇においては見知った人間の声も同様に光で、這い寄ってくる沈黙の領域を押し返してくれるのだ」
→東京の暑さに絶望した主人公「影山」が北海道のニセコへと住み込みで働きに行き、職場の人々と一つ屋根の下で生活することで「光」を得ていく過程を描いた長編小説。
エッセイ 「汽水域の湯気」
「風呂に浸ってただぼうっとする時間も今の自分には必要だと思った」
→「仕事や最近の推しのこと」、「将来のうっすらとした不安」に頭の中が占領されている筆者が近所の銭湯へ行くことで「現在」や「未来」から切り離され、図らずも「過去」の出来事と自分に出会った。デジタルデトックスの本質に触れるエッセイ。
エッセイ 「私が旅に行けなくなった理由」
「払い戻しが確定したとき、私の心には失意よりも先に安堵が訪れていた」
→大好きだった北海道への旅行をキャンセルした理由について思いをめぐらせたエッセイ。部署異動を機に起こった筆者の苦悩と、それを打破してくれた友人に対する感謝を綴った。
