就職氷河期まっただ中の1998年。大学を卒業するも目的意識もなく、深夜の電車清掃バイトをしているフリーターの谷崎は、元芸人の宮本に誘われるがまま、お笑いコンビ「アシュラチック」を結成する。
夢を追う者、夢にとらわれた者、夢なんてなかった者、夢を追えない者、現実を生きる者。
シニカルな分析家・谷崎と、破天荒な行動家・宮本。二つの視点から、さまざまな若者たちの人間模様を描く青春群像劇。
いつもなにかに苛立ち、何者かに追い立てられるように焦っていた。そのぶん、人一倍だれかを笑わせ、笑っていた。
二十代前半の輝かしき、あの頃。もう一度やり直せるとしても、ちょっとしんどいから無理だと思う。
苛立ち、焦りながらも、とにかく行動することだけは止めなかった、約半年間の濃密な記憶。