関西の歌舞伎愛好団体「関西・歌舞伎を愛する会」の会報誌「大向う」に連載された随筆を、一冊にまとめました。映画の子役でデビューし、上方歌舞伎役者の主に女形として活躍した青年期から壮年期までの研鑽の間のさまざまな出来事、歌舞伎の演じ手としての各役へのアプローチの仕方、演目に対する読者への案内で構成され、初心者でもわかりやすい歌舞伎案内書でもあります。
多くの人から愛された松竹座の閉館、今後の歌舞伎を含む文化の発信拠点としての劇場誕生が熱望される2026年。上方歌舞伎を支える側の熱い思いをお読みください。
★本書中の使用写真を使ったカラーのポストカードをサイン入りで同封します★
著者略歴 石井清(Kiyoshi Ishii)
1950年2月東京生まれ、幼少期に京都に移住。映画「浅太郎鴉」(56年3月公開)の勘太郎役でデビュー。以後テレビ時代劇、ラジオなどに子役の経験あり。高校入学後に松竹芸能タレント養成所に転校、上方で活躍していた女方十代目嵐雛助に入門し、歌舞伎俳優に。69年2月嵐雛三を名のり初舞台。雛助没後、五代目片岡我當門下に移籍し片岡比奈三に改名。長年上方歌舞伎の一員として大阪を拠点にしながら、各地で舞台を踏む。若手の勉強会「若鮎の会」発起人の一人として80年から毎夏自主公演を10回続ける。これが発展し現在の「上方歌舞伎会」の立ち上げを担った。93年4月眞山青果賞敢闘賞。2015年以降は主に幕内頭取の石井清として舞台裏を取り仕切る。