スナック<楓香>の可惜夜
- 南1-2ホール | D-39 (小説|エンタメ・大衆小説)
- すなっくふうかのあたらよ
- 西織
- 書籍|B6
- 50ページ
- 500円
- 2026/5/4(月)発行
まるで、昨日に取り残されたような朝だった。
歌舞伎町の一角にある雑居ビル。
その一室でスナック〈楓香〉は週末の深夜にひっそりと営業している。 店主のカエデは女性の格好をした綺麗な男性であり、老若男女に人気のある美人ママだった。
カエデに救われた過去を持つ女性・チサキは、〈楓香〉で過ごした日々を振り返る。
それは、明けるのが惜しくなるほどの夜だった。
カエデは前任のママのことを思い返す。
明けない夜に囚われていた若者は、ろくでもない魔女のような老婆に出会うことで孤独への向き合い方を学んだ。
最後の夜を迎える日まで、カエデは〈楓香〉を営業する。
スナック〈楓香〉は、今夜もひっそり来客を待つ。
