引き出せない記憶(前編)
- 南3-4ホール | こ-21 (小説|SF)
- ひきだせないきおく
- はすかい眞
- 書籍|文庫判(A6)
- 98ページ
- 800円
- 2026/5/4(月)発行
近未来脳ジャックSFです。
自分の脳が自分だけのものではない気がすることはありませんか?作者はあります。そういう気持ち悪い感覚をアウトプットできたらと思っていたのですが、出来上がったのはガールミーツガールの青春ストーリーです。後編は執筆中。
〈あらすじ〉
二〇三七年。記憶は自動でサーバーにバックアップされ、いつでも仔細に思い出せる。それでも、里見百花は紙のノートに日記をつけていた。バックアップができない脳の錯覚、デジャヴを記録するために。
里見は頻繁にデジャヴを経験する。修学旅行で訪れた大阪でもそれは起こった。その場所で人が死んでいるなんていうデジャヴは里見でも初めてで、これまで感じたものの中で一際不吉で、気味が悪いものだった。デジャヴの話を人にしたことはなかったが、頭に残った情景を振り払えず、その夜ホテルで同室になった月崎優理に話をする。クールに見えていた月崎だったが、やけにデジャヴに興味を持ち、里見すら見いだせていないその意味を見出そうとした。
