『ロデリーヌ叙事詩』は、ファンタジーの世界を舞台に、「人と人は、どうすれば無理なく共に生きていけるのか」を描いた物語です。
誰かを力で従わせるのではなく、場を整えること。
すぐに答えを決めつけるのではなく、いったん立ち止まって考えること。
そして、壊して作り直すのではなく、今あるものを生かしながら少しずつ良くしていくこと。
物語の中では、そんな考え方が「拍」「器」「名づけ」といった独自の言葉で描かれていきます。
一見すると遠い世界の物語ですが、読み進めるうちに、職場や学校、家庭、人間関係など、私たちの日常にもどこかつながっていることに気づくかもしれません。
「正しさ」を誰かに押しつけるための本ではありません。
むしろ、違う考えを持つ人同士が、それでも一緒にやっていくためには何が必要なのか——そんな問いを、物語を通して静かに考える作品です。
ファンタジーが好きな方はもちろん、人と組織、教育、ものづくり、そしてこれからのAIと人間の関係に興味のある方にも、手に取っていただけたら嬉しいです。
必要なところだけ持ち帰り、合わないところは置いていく。
そんな自由な読み方のできる一冊です。