盟三五大切
- 南1-2ホール | M-16 (評論・研究|ファンタジー・幻想文学・怪奇文学)
- かみかけてさんごたいせつ
- 鶴屋南北・納富廉邦
- 書籍|文庫判(A6)
- 184ページ
- 1,500円
- 2025/11/20(木)発行
- 鶴屋南北ノヴェライズ・プロジェクトの3冊目は、「東海道四谷怪談」の後日譚として書かれた、グランギニョール的殺戮のドラマというか、恋愛サイコ・サスペンスというか、ホラー・コメディというかの『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』です。赤穂浪士が色仕掛けの罠に掛けられた揚げ句、自分を騙した連中を皆殺しにしようと企むサスペンスに、お岩様の怪談がからむ、異様で、でも徹底的にふざけてドライなアンチ忠臣蔵なブラック・コメディ。
今回は、当時の芝居を今上演したら、といった視点から、小説と舞台のドキュメンタリーの中間のような文章で書いています。大量のシャレや軽口を、ほぼ全て、当時のノリを崩さず、現代人にも分かるようにリライトしました。背景となる「東海道四谷怪談」や「五大力戀緘」の解説や、ドラマの現場となる場所を浮世絵で見せるなど、江戸のドラマを立体的に楽しめるように編集しました。今年の6月に歌舞伎座でも上演されました。観劇された方は、今の演出と江戸の演出の違いを楽しめたりもします。江戸の方が笑いが多く、ふざけたコメディだと思っていたら急に怖くなるみたいな感じで、生真面目なサスペンスの現代の演出と違う、乾いた面白さがあります。
この本と、「菊月千種の夕暎」「世話の暫」「彩入御伽艸」に新刊「金幣猿嶋郡」を加えた既刊5冊の割引セット6000円もあります。
