たった二年の逢瀬を、土方歳三は百八十二年、忘れることができなかった。
幕末、鬼の副長と恐れられた土方歳三には、誰よりも愛した一人の青年がいた。
名はレオ。番に恵まれなかった一人のオメガ。
土方にはすでに運命の番がいた。それでも二人は惹かれ合い、誰にも知られぬまま、わずか二年の逢瀬を重ねる。
「番えばいいじゃないですか」
そう言われても、レオは頷かなかった。
番に捨てられたオメガがどうなるのか、知っていたから。
「そんなこと、僕にはできません」
戦うことをやめなかった土方。
土方を慕うことをやめなかったレオ。
やがてレオは、愛する人への想いを胸に秘めたまま、見せしめとして命を奪われる。
それから百八十二年。
土方は幾度も生まれ変わり、そのたびにレオを探し続けた。
そして2050年、神奈川県小田原市。
ようやく見つけた、愛しい人の生まれ変わり。
けれど、彼は土方歳三を覚えていなかった。
運命の番とは何か。
愛するとは、番うことなのか。
百八十二年の執着と、たった二年の恋が再び交わる。
幕末から近未来へ。転生×記憶喪失×オメガバースで描く、時を越えた純愛BL。
【残部僅少・完売間近】
在庫は残り数冊となりました。
今回の文学フリマ東京43で頒布終了となる可能性があります。
気になっていた方は、ぜひこの機会にお迎えください。