朝鮮半島は70年間戦争中である。1950年に勃発した朝鮮戦争は、1953年に休戦協定が結ばれたが、非武装地帯を境に韓国と北朝鮮に分断されたまま、まだ戦争は終わっていない。
厳しいコントロール下にある朝鮮半島の非武装地帯に、外国人でも入ることができるのが「DMZツアー」だ。著者のサトミセキは、2023年末にDMZツアーを利用し、非武装地帯とその周辺地区を巡った。
地下75メートルまで降りて北朝鮮が秘密裡に韓国側に掘り進めた南侵第3トンネルを歩き、非武装地帯にある都羅展望台から北朝鮮を眼下に見、16歳の学徒兵が死の前日に書いた手紙を読み、厳しい統制下にある民間人統制区域・北限の村の中を移動するなど、戦争のフロントラインを自分の目で見て歩く貴重な体験である。
あれから二年半たった現在、刻々と世界の情勢は変転し、地球規模での政治・経済の先が全く見えない。日本でも次々と法律が改正され、憲法改正への外堀が急速に埋められつつある。
DMZで見た戦争の記憶・戦争の傷跡を過去のものではなく、未来に私たちの上に降りかかる可能性として捉え、改めて記録をまとめた。そして、今私たちの背後にひたひたと距離を詰めている「戦争」について考えた。
サブスクで見られるオススメDMZ関連映画の詳しい紹介つき。
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