性だの愛だののうたたち また
- 南1-2ホール | T-47〜48 (評論・研究|文化研究)
- せいだのあいだののうたたち また
- 松丘京市
- 書籍|B6
- 24ページ
- 500円
- 2026/5/4(月)発行
- 初めての歌集である『性だの愛だののうたたち』を上梓したのが一年前のことです。改めて読み返してみますと、短歌の拙さもさることながら、タイトルの「だの」に込めた性愛を一歩引いてシニカルに見てやるぞという粋がりに反して男性的情けなさを振りかざして粋がるという空振りぶりが目につきます。この度はそこを開き直って改めて『性だの愛だののうたたち』を自らに問うてみようと思います。情けなさをなぞりつつ、別の感情をも発露させたいと考えました。お付き合いいただければ幸いです。
(『はしがき』より)なぜ君の身体が殊更欲しいのか問えば議論になるからやめる
再び脱ぐシャツから君の香りふと立ち去り真にデートの終わり
妖精よ僕に舞い降り包み込み死を含む目で熱く叫べよ
脱ぎあった欠片に埋もれ眠る頃レコードの針原点へ戻る
性愛は普遍的なものである。だから、無理に作者の顔を思い浮かべる必要はない(むしろ、浮かべない方がよい場合も多いだろう)。ただ、編者個人としては、この目まぐるしい時代を独自のリズムで生きる松丘京市という人の在り方を、あらためて感じていたいと思う。
(『編者のことば』より)
