鄙びた春
- 南1-2ホール | R-73 (小説|純文学)
- ひなびたはる
- マサキ
- 書籍|B6
- 82ページ
- 700円
- 2026/5/4(月)発行
■新刊『鄙びた春』
大正時代の捩じくれた情、擦り傷になってしまった昭和の記憶、徳島のささやかな葬送。三味線の音とともに、地方に残る春の気配を描く短編集。
■収録作1「春陽」
昭和六年、寒村をめぐる行商人の青年は、清らかな庄屋の娘に憎しみを抱きながらも、その姿に捉われてしまう。身分の隔たりのなかで芽生えた感情は、名付けられぬまま不穏に揺らいで。
■収録作2「あんじょうやりや」
花見の喧騒に馴染めず、不忍池のほとりに座る青年。母と家を出た少年の日々と、隣室の“姉ちゃん”の記憶を辿るうち、封じた想いが言葉を変えて、現在と柔らかに重なっていく。
■収録作3「祖父に寄せて」
祖父の訃報を受け、徳島の故郷へ向かう私は、通夜、葬儀、骨拾いの儀式を通して、家族や土地との関わりを感じながら、なぜ参列するのかと、その意味を見つめる。
