これまで自分を守ってきたもの。それは過去の記憶や、想像することだと思う。この物語に登場する二人に、今の自分の思いを乗せて書いた小説です。
もう、誰のためにもなってやらない。真面目さや我慢や努力を引き出してきたものたちへ、長い怠惰で復讐するんだ。
"サティ"と名乗る男は、そんな理由で生産性のない日々を送っていた。
一方、とある病院の診察室では一人の女が奇妙な予言を告げられていた。
「まだ名前のない病魔が、昨日の昼くらいの場所からあなたの背中を狙っています」
怪しい医師の言葉に戸惑いながらも、女は病魔を遠ざけるという『回復の地』を探しはじめる。
二つの視点から語られる物語。