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ひらいてみたら

  • 南3-4ホール | う-23 (詩歌|現代詩・散文詩)
  • ひらいてみたら
  • 道山れいん
  • 166ページ
  • 1,980円
  • https://www.shichigatsudo.co.…
  • 2026/4/19(日)発行
  • はじめまして、エッセイ詩。


    れいんさんは、オトナのニンゲンなのに、いつも世界に向かってほ
    ほえんでいる。どうしてそんなことができるんだろう。詩のような
    エッセイのような、べつに最初からどっちだっていいような言葉の
    つらなりに、そのひみつが隠れている。
    ―― 向坂くじら(詩人)

    いろいろとむずかしい時代、でも時代のせいにはしたくない。
    むしろ今まででいちばん自由に。
    ぼくなりに、人生のすべてを書きました。

    道山れいん


    このエッセイ詩『ひらいてみたら』には、道山れいんのことばに宿るぬくもりの秘密が隠されている。

    どんな人や、風景、ものごととの出会い、どんな風に感じ取って熟成させているのか。
    コの字カウンターの居酒屋で、偶然となり合わせたれいんさんから、少しずつ、ゆっくりと話を聞かせてもらうような、そんなエッセイ集です。

    できるだけネガティブをポジティブに変換しようとする。でもそれにはちょっとしたコツが必要なのだ。
    れいんさんが持っているそんなコツが育まれた場所には、家族や友人、仲間、尊敬する人、会ったことのない祖父や猫。ぬくもりに溢れる存在がある。

    大切なものを大切にする。
    そんな、シンプルで一番むずかしいことのコツを、このエッセイ詩はお裾分けしてくれる。

    たいせつな毎日と、それぞれの愛すべき人生のために。
    時に怖いときもあるかもしれないけれど、ひらいてみたら、あなたも思わぬ出会いやぬくもりと触れ合えるかもしれない。



    あかり


    バイバイ、を返したら
    生き生きと「おっしゃー」という顔になった
    通りすがりの一歳くらいの赤ちゃん。

    橋から船に手を振る人。

    観光列車に手を振ってくれる沿線の人。

    人と別れたあと、
    振り向いた後も笑顔の女性。




    人間は不機嫌である必要がない。

    だれだかわからないゆきすがりのひとに、
    手を振りたくなるのはみんな一歳の頃から同じ。
    そしてその余韻でにこにこしてしまうことは宝石のように
    ぼくにはあかるく見える。


    そんなひとりひとりが
    暗い宇宙のこの星の
    こころをあかるく照らしている。

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