人喰いの異形が存在する現代。そこで生きる人々とひとりの少女の物語。
「探偵とジョーカーのパソドブレ」というシリーズの短編集になります。
物語は独立しているので、シリーズ未読でも大丈夫!
この一冊だけでも楽しめると思います。
人を喰らう異形の者が人間社会に潜み、怪異が隣り合わせにある世界。
それらの調停役であり、時に排除する者でもあるのが対異形探偵(通称:《探偵》)。
これさえ知っていればOKです!
本作の見所は関係性の変化。
・相性最悪ながらペアを組まされた屈折美青年と生意気美少女
・過去に縛られた「魔女」
・非日常に足を踏み入れた少年少女たちのジュブナイル
彼らは御守夜子という少女との出会い経て、少しだけ人生が動くことになります。
■各話あらすじ
1.善知鳥束の愉快な仕掛け人気アイドルであり探偵でもある瀬斗景。
助手の負傷をきっかけに、彼は急遽臨時のパートナーを探すことになるのだが……。
組むことになったのは、とある事件をきっかけに疎ましく思っていた少女、御守夜子だった。
異形の者と人間のハーフである景は夜子を拒絶するが、やむを得ず即席ペアを結成する。
反発しながらも事件に挑むことで、景にわずかな変化が生まれていく。
2.赤リボンの魔女かつて「赤リボンの魔女」と呼ばれた探偵・早良幸子は、自身の力の源でもあった妹を亡くし、引退を考え始めていた。
そんな彼女の前に、友人の娘・御守夜子が現れる。
亡き妹と同じように美しい髪を差し出した夜子は、早良に再び前へ進むよう決断を促す。
少女は髪が、早良にとって戦うための力になると知っていた。
3.対異形探偵倶楽部平凡な高校生・獅子内星史郎は、探偵オタクの友人が立ち上げた部活「対異形探偵倶楽部」に、半ば強引に巻き込まれる。
さらには一か八かで誘った本物の探偵・御守夜子も倶楽部に加わり、日常は非日常へと変わっていく。
あるとき対異形探偵倶楽部のメンバーは、夜子抜きで「いわく付きの祠」の調査に向かったのだが……。
そこで本物の怪異と遭遇し、星史郎は自分自身の在り方を見つめ直すこととなる。
サンプルはこちら※タイトルに「探偵」とありますが、探偵小説ではありません。
本作に登場する探偵は「対異形探偵」という架空の職業を指します。