フィンランドとスウェーデンを旅して生まれたフォトエッセイ集。
春の北欧のやさしいひかり。
爽やかな風とシナモンロールの匂い。
ゆっくりで大丈夫と思える、穏やかな空気。
旅の中で出会った風景と心の揺れを、写真とエッセイ、詩で綴りました。
看護師からフリーのシーグラスアート作家として歩み始めた著者が、迷いながらも、自分にとってのひかりをたしかめるように歩いた北欧旅の記録です。(本文より)
本当は、ゆっくり生きてみたかった。ゆっくり歩いて、考えて、言葉にする。速く歩けないなら、自分の心地いいペースで、自由に歩いてみたい。遅さは、役に立たないと思われることもある。それでも、わたしはゆっくりだからこそ出会える人や景色があると思っている。それらと出会えたときの、ささやかで、でもたしかな喜びは、心のなかでひかりつづける。