こちらのアイテムは2026/5/4(月)開催・文学フリマ東京42にて入手できます。
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すべての木陰に歌を

  • 南1-2ホール | J-81 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • すべてのこかげにうたを
  • 風野湊
  • 書籍|四六判
  • 246ページ
  • 1,200円
  • 2026/5/4(月)発行
  • 【新たな芽を。魔法を。何度でも。】

    【長編小説 / 四六判 / オンデマンドフルカラー表紙 / 246P】


    揺らぐ森、うつくしい森、夜が明ける頃のこと。
    一本の樹木が静かに傾ぎ、人間へと変わっていく。
    長きに渡る変身の魔法は終わりを告げた。
    樹木に変えられてから百二十七年の時が経ち、彼女を覚えている者はもう誰もいない。
    はるかな遠い未来、長い旅路の果てに、彼女はようやく思い出す。
    かつて手放した魔法のことを。

    ▼個人サイトで試し読みを公開しています(30000字)
    https://kokyushobo.com/book/trees_shade/introduction/

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    架空の熱帯雨林を舞台とした樹木変身譚、『すべての樹木は光』の続編をお届けします。
    樹木に変えられた人間の、魔法が解けたその後を描く幻想(ファンタジー)小説です。
    人間だけではない世界の風景描写に触れたい方、幻想と共に歩みたい方、かつてどこかで願いを手放したことがある方へ。

    前作冒頭から百二十七年後の世界が舞台であり、登場人物も(主人公のユハを除き)ほぼ新たな顔ぶれなので、前作未読でもお読み頂けます。作中では前作の結末などへの言及が含まれる点にご留意ください。
    前作刊行から六年が経ちましたが、作中ではさらに長い年月、百二十七年もの時間が経過しているため、前作の風景をうっすらと覚えてくださっていれば、お読みいただくのに支障はありません。

    前作冒頭の樹木変身シーンはこちらで公開しているので、併せてぜひ。
    本作は、ユハが樹木に変えられてから百二十七年後、その変身の魔法が解けるところから始まります。

    【本編目次】

    第一部 彼女について
        1 トゥーリ
        2 キオ
        3 ライラ

    第二部 揺らぎの庭
        4 ユハ
        5 トゥイ
        6 変わり者
        7 反転

    第三部 夜の木陰を渡り
        8 孤絶
        9 樹木たち
         10 雨と星
         11 あなたに歌を


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    それは、かつて魔法で樹木に変えられた娘だった。彼女の周囲には、居場所をなくしたものが次々に降りそそいだ。鳥の巣、羊歯の葉、苔と地衣類、それは、娘が樹木だったとき、その身体に抱えていたものだった。巣立ち前の雛鳥は墜落の衝撃で死に、羊歯の葉は折れ、蘭の花は砕けた。樹洞に暮らした蟻の群れは散り散りとなり、今しも蜘蛛に喰われるところだ。土壌と根を繋ぐ無数の菌根菌も、もう娘を助けはしない。
    百二十七年ぶりの呼吸に激しく咳込む背中に、朝日が触れた。
    おはよう、ユハ。
    Special Thanks
    表紙装画:佐野裕一さん https://x.com/sunamerius
    ジャケットデザイン:山川夜高さん https://libsy.net/

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