レシートと、それにまつわる日記エッセイを15篇収録したZINEです。
財布のなかに溜まっていく、白くて細長い紙切れ。
レシートは、本来なら買いものの記録でしかありません。
何を、いつ、どこで、いくらで買ったか。
ただそれだけが印字された無機質な紙のはずなのに、ふと見返すと、その時の空気感や自分の心のゆれが、よみがえってくることがあります。
迷って手にした春色のニット。
夫に分けてあげたいと思ったパンの味。
一人で聴いた夜更けのファミレスの閉店アナウンス。
この『レシート日記』は、そんな日々の断片を拾い集めた記録です。
2026年の1月から3月、冬から春へと移り変わる京都の街で、わたしが何に出会い、どんな気持ちでレジに向かったのか。
一枚のレシートから始まる、ささやかな15編の日記を収録しました。
誰かの買いものの記録なんて、他愛もないことかもしれません。
けれど、そんな他愛もない日々の積み重ねこそが、わたしを形作っているような気がするのです。