この世のすべての知識をチューブという概念で繋ぐーー人文知を目覚めさせる革命的理系芸術雑誌
『チューブ』
男女7名ずつ計14名の平等なジェンダー比率の執筆陣による、世にも珍しい“理系芸術雑誌”。
建物の配管やダクト、電気や鉄道、人体からインターネット、果ては楽器のサックスやノイズ・ミュージックまで、われわれの生活を支えるインフラの仕組みや世界の成り立ちを“チューブ”という概念で捉え、まるごと描き直す壮大な試み。
各理系分野のエキスパートが執筆した文章にガチガチ文系脳の沢渡が手を入れ、「自分でも理解できるように」を基準に説明を丁寧にしたり追加したりと、改稿を行い、徹底的にわかりやすくしている。むしろ今回われわれが心を砕いたのは、“チューブ”という概念を利用することで“文系読者のためのおもしろ理系教科書”を実現することでもあったからだ。
が、いずれにせよ本書が有する未曾有のスケールは容易には説明できない。ブックデザイン案や目次を眺めつつ、自由に想像を膨らませていただきたい。
<ブックデザイン>「SOFTWARE」(青)、「HARDWARE1」(赤)、「HARDWARE2」(黄)、の3冊がチューブリングによって連結され、1冊の本になっているようなイメージ。
デザインは『ビニール袋』に引き続き、漫画家・デザイナーの永良新。
<目次>⚫︎「SOFTWARE」(青) ■はじまりのチューブ 『序:令和のアラン・ソーカル事件〜『チューブ』を巡る3つのテーゼ〜』 沢渡輪太郎
■短歌のチューブ 『さてもヘロデはいと細長き寝室に……』 しのにます(ツマモヨコ+沢渡輪太郎)
■TUBEのチューブ 『夏にしか活動しないと噂のバンドTUBEに冬の名曲はあるのか調べてみたらいつのまにか歌詞の沼にハマっていた件』 えなりかんな
■前衛音楽のチューブ 『ニューヨークの地下鉄でサックスを〜孤高のチューブ音楽家・白石民夫との出会い〜』 黒川悠希
■吹奏楽部のチューブ 『トサカ野郎の異常な愛情〜またはわたしは如何にしてチューバ吹きを辞めて音楽を愛するようになったか〜』 未開くるす
■インターネットとアニメのチューブ 『インターネット黎明期に表れたチューブ感覚〜極私的・スクラップブック〜』 †きど†
■医療・福祉とピアッシングのチューブ 『穿たれた穴と拡張された身体を生きる』 アネシドラ/ハイドラ
■社会哲学のチューブ 『ビーバーの惑星〜サン=シモンと北大西洋毛皮交易〜』 黒井瓶
■前衛芸術のチューブ 『破壊的健康の芸術〜デュシャンからヒットラーまで〜(超訳版)』 沢渡輪太郎
⚫︎「HARDWARE1」(赤) ■『世界一わかりやすい! チューブインフラ講座(全8講)』 チューブ坂出
⚫︎「HARDWARE2」(黄) ■人体のチューブ 『子宮は偉大なチューブ工場』 黒井瓶
■『鉄道と交通のチューブ』 キーストン
■『電気のチューブ』 ナオカ
■通信技術のチューブ 『テクノロジーと夢見る力〜加速主義と認知戦の世界を生きる〜』 Roma Kumakura
⚫︎デザイン・イラスト ■生命の循環と維管束のチューブ 『À Mon Seul Désir 我が唯一の望みに』 百頭花
■器官なきイメージのチューブ 『Ligne De Fuite 02』 永良新