明治のはじめから昭和の末までの小説、詩、短歌、俳句などの文学作品に描かれた鉄道の描写を選び出し、いかに文学者たちが緻密な観察を行っていたか。
客観的な事情と照らし合わせて、その正確な観察眼を称え、当時の鉄道の様子を浮かび上がらせました。
東京新聞に2016年11月から2021年2月にかけて連載された鉄道エッセイ「鉄学しましょ」を土台とした単行本です。
●目次(取り上げた作品)
森鷗外「みちの記」
泉鏡花『高野聖』
正岡子規「総武鉄道」
夏目漱石『坊っちゃん』
田山花袋『少女病』
石川啄木『一握の砂』
伊藤左千夫『左千夫歌集』
徳冨蘆花『みゝずのたはこと』
斎藤茂吉『赤光』
志賀直哉『城の崎にて』
室生犀星「上野ステエション」
井上靖『しろばんば』
芥川龍之介「蜜柑」
若山牧水『みなかみ紀行』
宮沢賢治『シグナルとシグナレス』
萩原朔太郎「新前橋駅」
江戸川乱歩『押絵と旅する男』
太宰治「列車」
川端康成『雪国』
堀辰雄『風立ちぬ』
中原中也「桑名の駅」
土屋文明「城東区」
永井荷風『濹東奇譚』
水上勉『櫻守』
上林暁「花の精」
吉村昭『東京の戦争』
北杜夫『どくとるマンボウ青春記』
大岡昇平『武蔵野夫人』
城山三郎『臨3311に乗れ』
阿川弘之『お早く御乗車ねがいます』
内田百閒『東海道刈谷駅』
高浜虚子「身延行」
獅子文六『七時間半』
鮎川哲也『準急ながら』
井上ひさし『吉里吉里人』
宮脇俊三『時刻表2万キロ』