すこやかなひとりぼっちの守り方
- 南3-4ホール | そ-50 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
- すこやかなひとりぼっちのまもりかた
- うすいはるか
- 書籍|四六判
- 192ページ
- 1,650円
- https://www.kadokawa.co.jp/pr…
- 2026/3/18(水)発行
- 装画・挿絵:カシワイさん
2026年3月18日発売
「大丈夫」と心から言えない日のお守りに。数分で読めて何度でも沁みる100のショートエッセイ集。 うまく言えなかった言葉や、気づかれずに過ぎていった仕草。ほんの数秒だけ心をかすめた気配。 日常で見過ごされてきた思いや時間を、丁寧な筆致で掬い上げていく、著者初めてのエッセイ。 (KADOKAWA公式情報より)
【本文より】
すきなひとに「さみしさに単位があるなら何だと思う? 私は滴だと思う」と聞いたら「ヘルツ」と返ってきて、すきだなと思った。あなたのさみしさはふるえるんだね。
自分で包んだ餃子は、なぜこんなにかわいいのだろう。ひだのかたちが不格好でも、餡を入れすぎて丸々しても、無性に愛着がわいてしまう。もくもくと包みながら、考えごとをしているようでしていない。一瞬誰かの横顔を思い出したり、何かを反省しかけたりするものの、餡と一緒にくるまれてすぐに見えなくなる。いい思い出もそうでないものも一緒に眠る、引っ越し前夜の段ボールみたいに。しっかりと、さみしいまま生きていこうと思う。
そうか、私、やさしい人になりたいんじゃなくて、やさしくしたい人がいる、なんだ。
初めての商業出版本です。
