大学受験を控える間人と、偶然彼と出会うエクボさんとの二人三脚の青春小説です。人と付き合う難しさや耐えがたさ、上手く表せないことの悲しさなど、作中の「生まれた日から生き続けて来た人へ」という言葉を基軸に作り上げました。
_____________________________________________________
あらすじを書くのが難しいので、作品の邪魔にならない程度に、参考として。
この作品は大体一年半前に書き上げたものを再度書き直したものになります。と言っても、一年前に書いたのも新人賞のためであって、どこかサイトに掲載したりとかもしていないので、実質ここが初出と言うことになりますね。
ちょうどこの作品を書いている時、運転免許のために教習所に通っていたんですが、その時の視力検査でかなり視力が落ちていることに気付きました。
昔からずっと両目Aだったので、謎のやってしまった感に苛まれたことを覚えています。映画館に行っても字幕がうすぼんやりとしか見えなかったり、遠くから見てイメージしていた人の顔が、実際近くで見ると全く違う顔だったり。
でも何となく、そうやってぼんやりしてくれているお陰で、ものすごく生きやすくなった気がします。
神経質にあれこれと余計に気にする必要もなくて、頭蓋骨から角が取れたみたいに「まぁいっか」で大体流せるようになっていました。まぁこれは多分、人生の経験とか時間的なものの比重の方が大きい気がしますけどね。
ゲラゲラ笑えるほど幸せかと言われると首を傾げるけれど、じゃあ死ぬほど辛いかと言われればきっぱり否定できる。それぐらい幸せでした。
店員さんに屈託なくありがとうございますと言えて、自分でも正解だと思えるぐらい優しくなっていました。そんなことをぼんやり思っていた時、どこかで考えたら負けと言う文言を耳にしました。
確かに、考えなかったらこうやってそれなりに楽になれるし、なにより考えても仕方のないことが多すぎる。
でもその言葉が妙に心に残っていて、考えたくないから考えないが簡単に出来ないから立ち止まってしまうし、忘れずに考えていたいことだってある。
やりたくないならやめればいいは、優しい人にとって難しい事なんじゃないかなと思います。
とは言え、そういう優しい人に掛けられる言葉なんてありません。どれもこれも全部違う、そうやって下手な言葉で表したら、逆にその人を傷つけてしまうのも確かです。
じゃあどうすれば良いのかと言ったら、もう殴るしかないです。
邪魔にならないようにと言いつつ、奇抜な例えになってしまうけれど、河川敷のヤンキーみたいに、最後大の字になって互いに感じ合うのが良いんじゃないかと今は思います。花より団子、言葉は形式だけじゃないと、そういう気分がこの作品に込められていると思います。
長くなりましたが、自信をもって良い作品だと言えるので、興味を持ってくれた方はぜひ、手に取ってみてください!