『拝啓、貴方様がいない世界より』
これは、誰かを呪うために書かれた13通の手紙。
そして、自分自身を赦すために綴られた“懺悔録”でもある。
かつて心を踏みにじられた人たちへ、私は静かに便箋を開く。
「ちゃんと不幸せですか?」
「どうか、あなたの子供が、あなたのように育ちませんように」
その言葉たちは、怒りでも、恨みでもなく、
“痛みを言葉にする”という祈りに近い。
一枚目から十二枚目まで──
学校で、劇団で、恋で、家庭で。
愛や友情や正義の名のもとに傷つけられた人たちへ宛てた、
呪詛にも似た「拝啓」が並ぶ。
最後の十三枚目で、筆は静かにそちらを向く。
「もし良かったら、あなたも憎いあの人にお手紙を書いてみませんか」
これは、読者自身の“心の手紙箱”を開くための一冊。
怒りも悲しみも、すべて美しく浄化してゆく“呪いの文学”。
――どうか、あなたの明日に笑顔と希望がありますように。
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