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暴力

  • 南1-2ホール | R-72 (小説|純文学)
  • ぼうりょく
  • 田島優
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 152ページ
  • 800円
  • 2025/9/8(月)発行
  • あらすじ(暴力)   豊かで、楽な世界に触れていれば、つまらない過去の記憶が伴い蘇る。「どん」は、そんなあたりまえの夢を見ていた。 目が覚めれば、コンビニアルバイトに出掛ける準備をする。自宅の高円寺から新大久保のアルバイト先に、店長からもらった原付「ハレイ」と走ることが、どんの日常であった。 意地悪な店長に依存し、仕事に全力を尽くすどん。しかしやるせなくなれば、深夜の高円寺駅前で、ギターを握り、ただ、叫び、どうしたら良いのかがわからなくなる。 「音楽がすきなんですか?」 どんは、一人の少女と出逢った。少女の優しさに肯定され、自分も少女を肯定したいと思うようになった。そして、徐々に依存の対象が店長から少女へと移り変わってゆく。 とある夜、少女の家で酒を飲んでいると、少女に実の兄を愛しているのだと打ち明けられ、どんは絶望する。以降胸の底に靄が巡り、店長に暴言を吐いてしまう程、少女のことばかりを考えてしまうのであった。 眠れない夜に、街を徘徊していると、たまたま少女を見かけた。少女の顔は原型をとどめておらずぐちゃぐちゃになり、しかしどんに気付くと無理して笑った。少女の方が、つらいのだと、どんは思い知る。そして、少女と決別し、動かなくなったハレイをも売却した。 最後に一度だけ、少女を想い、どんは真実の愛を一人語るのであった。

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