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本なんて読んでも無意味

  • 南3-4ホール | ち-17 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • ほんなんてよんでもむいみ
  • モリセ
  • 書籍|B6
  • 150ページ
  • 1,000円
  • https://morisae.base.shop/ite…
  • 2025/11/23(日)発行
  • どんな本?

    「本を読むと賢くなる」って、嘘なんですよね。

    月50冊読んでも、いっこうに賢くならない著者が贈る、
    能力主義とは無縁の読書論。

    ──────────────

    趣味を聞かれて「読書かも…」と答えたときの、あの気まずさ。
    「へえ、頭よさそう」って言われるたび、
    「掘り下げないでくれ、アホがバレる」と祈る、あの感じ。

    この本は、そんな「非生産的な読書」を愛する人のための一冊です。

    【こんな人におすすめ】

    ✓ 本を読んでも仕事に活かせていない
    ✓ 読書術の本を読むと、なんか違和感がある
    ✓ 「役に立つ読書」に疲れた
    ✓ 積読と格闘している
    ✓ 本が好きだけど、なぜ好きなのか説明できない

    【目次より】

    第1章 なんだよ本って、意味あるのかよ
    第2章 じゃあビッグラブの話するね
    第3章 いかに愛を表明するか
    第4章 本なんて読まなくてもいい

    「速読術」も「ビジネスに役立つ読書法」も、ここにはありません。
    あるのは、スマホ対策、積読消化のコツ、そして何より「本を読まなくても、人生やっていける」という確信。

    読書を、育児と同じカテゴリに入れている著者が語る、
    「本への片思い」のすべて。

    ──────────────

    【仕様】

    本文ページ数:150ページ
    サイズ:B6
    発行:2025年11月

    *読んでも賢くはなりませんが、
     読書への愛が深まる…かもしれません。
    目次(一部)
    ・本を読んでも、賢くはならない
    ・じゃあ、本なんて無意味ですか?
    ・本を読む環境のつくりかた
    ・読書がつらくなったら、どうするか
    ・理解できない本を読むワザ

    サンプル

    「はじめに」・「第1章」が、以下のURLから閲覧可能です!
    https://note.com/morisae_stuck/n/n9b743303186e

    はじめに

     趣味はありますか、と聞かれると、二秒ほど考えたすえ、「読書かもしれません……」と答えるタイプの人間です。相手から「へえ、頭よさそう」なんて気のないコメントをいただき、「ハハハ」などと受け流す数秒間の、あの、気まずさ。お願いだから掘り下げないでくれよな、ちょっとでも喋るとアホがバレてしまうんだから、と、祈るような気持ちになりつつ、会話を強引に次の内容へ進める、あのタイミング……。

     本を読むと賢くなるっていうじゃないですか。あれね、嘘なんですよね。

     お伝えしたように、私は本を読む習慣のある人間です。だいたい、毎月五十冊ほどの本を読んでいます。読むジャンルはバラバラで、読む時間は毎日数十分から数時間ほど。少なくとも、読書の習慣があって、読書を楽しんでいるぐらいのことはいえるだろう、と思っています。

     子供の頃から本を読む習慣自体はありましたし、家族に聞いても「本が好きだったよね」なんて言われる系の女児でした。

     でも、どれほど本を読んでも、私って、いっこうに賢くならないタイプの人間でして……。自分の経験から考えるに、本を読んだって賢くはならんだろ、と、いつも思うわけなんですよね。

     賢くなったどころか、私の愚かさって、とってもすごくって〜(ダブルピースをしつつ)。具体的にいうと、三十代になった今でも「全てを投げ出してハワイに移住」という手札を切るタイミングをうかがいながら生きているところがあります。この手札が実行されていないのは、ひとえに、航空券が高いから……。

     あと、ハワイとは全然関係ないのですが、まだ「歌い手になりたい」という気持ちもあります。歌い手って具体的にどんな? と思われる方もいらっしゃると思うので一応説明させていただくと、YouTubeにアップロードした「歌ってみた」の動画に、小中学生から「めっちゃ歌うまい」といった内容のコメントが二十件ぐらいつく、ということですね。小中学生から称賛される人生、たぶん人生ランキングがあったとしたらかなり最上級のものだと確信しています。

     人間の賢さが「読んだ本の冊数」で決まる仕組みだったら、どんなに良かっただろうね……と思いつつ、きょうも私は本を読むわけであります(悲しみのダブルピースをしつつ)。もう私の愚かさについてはご理解いただけましたか? 自分でも悲しくなってきたので次の話題にいかせてくださいね。

     さて、ほかにも、本を読んでいる人は仕事に熱心、というようなイメージもありますよね。ところが、お察しのとおり、私の本への出費は、ほぼ仕事の役に立っていません。ただただ家計を圧迫しているだけ。子供もいるのに、私ときたらいったい何をしているんでしょうか。誰か助けてください。

     要するに、私は、無目的に本をひたすら読み続ける、非生産的なマシーン、みたいなところがあるわけです。しかも、そこまで言うわりに、月に読む冊数が五十。五十って! もしも読書が競技だったとしたら(?)、「全国大会に出るのは絶対に無理だが、地区予選なら三年に一回ぐらい出られる」くらいのレベル感。非生産的なうえ、その「非生産性」も、そこまで高いといえないマシーン……。マシーンなら非生産的でもちょっと可愛いけど、人間だしな……。すぐお腹下すし……。

     というわけで、本題に戻りましょう。これまでの話で、「知的」とか「生産性」、「仕事」みたいなワードを使いました。そう、本ってこういう、いわゆる能力主義、みたいな世界とばつぐんに相性がよいんですよね。ちまたの「読書術」みたいな本を読んでいても「いかに仕事へ活かすか」みたいな話題が多いし、書店でもビジネス書コーナーはいつでも大人気です。

     でも、私はこういう「本×能力主義」みたいな話を見るたび、少しだけ心がザワついてしまうのです。だって、それが「読書」なのだとしたら、私の「読書」って何なのでしょう。知的にもなれず、仕事にも活かせず、むしろ生産性を爆下げしているとなると、これってもう、概念矛盾を起こしていないか? と。私にとって本は、「生活を圧迫してくるから辛いけど、ときどき楽しい。っていうか、基本はめちゃめちゃ大好きな存在」なのです。おおよそ育児とかと似たようなカテゴリに入っているアクティビティかな、なんて思ったりもします。

     私の知ってる「読書」と、みんなのやってる「読書」って、なんか違う気がする。これが、私のいつも抱えている悩みです。

     ですからこの本は、私と同じタイプの「読書」を楽しんでる方、いませんか? という、祈りのような気持ちで書きました。もしくは、もし万が一、私のような生産性ゼロの読書したい方がいた場合、そのマインドとかについてなら結構お伝えできますが、どうですか? という気持ちもあります。一言でいうなら、まあ、とにかく、仲間を増やしてえ……。

     そんなわけで、この本では、「速読術」や「ビジネスに役立つ読書法」はお伝えできません。というかむしろ、「本なんて、読まなくてもふつうに人生やっていけます」ということを、何度も何度も、手を替え品を替えお伝えしています。

     でも、まあやっぱ、意味ないとはいえ、本って面白いんですよね。ですから、じゃあなんで面白いのか、もしくは、なるべく本を「面白い」と思い続けるためにはどうするか、などのトピックについて、私の考えをツラツラと書かせていただきました。

     本を「非生産的に」愛してしまう方々から、少しでも共感をいただければ、これほどのさいわいはありません。

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