2025年3月に書肆侃侃房さんから刊行された佐倉麻里子の第一歌集『この窓じゃない』。
監修は伊波真人さん、装画はmameさんにお願いしました。
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不安障がいのせいでろくに学校に通えず、引きこもりだった私は、常に劣等感を感じていて、悲しくて、死を身近なものとして感じていた。
私にとって、短歌は初めて劣等感を感じずに楽しめるものだった。それがどれほど嬉しかったか!
その喜びが大きかったからこそ、十年以上短歌を作り続けてきたのだと思うし、きっとこれからも作り続けてゆくのだろうと思う。
(あとがきより)
≪自選5首≫
写真付きの身分証ひとつも無くて私は私で合っていますか
「ゆううつ」とフリック入力する指が軽快すぎるから見においで
仮装大賞のランプに例えつつ急な体調不良の話
イヤリングを外し忘れていつもよりおしゃれな顔で湯船に浸かる
ひとりでは歩けそうにない雑踏をウォーリーに似た恋人と行く