2025年からアメリカ合衆国で発足した第二次トランプ政権はいまなお大きなニュースを振り撒いている。”Make America Great Again”という自国中心主義(被害者ナラティブ?)も広く知られるようになったが、いざ就任したら、関税政策・DOGE・カナダ併合案など驚くべき政策を打ち出して世界中の度肝を抜き続けている。今回はそんな世界の異常事態に呼応して、以下のお題で作品を集めた。
収録作は破滅派で一部閲覧できます。「第40回文学フリマ東京原稿募集」をご覧ください。
二〇二五年は記憶に残る年になるだろう。次々に繰り出されるスラップスティックめいていながら明らかに一定の意思――多様性を排除したい、国際平和を犠牲にしてでも自国を最優先にしたい、反知性主義を推し進めたい――が存在している。私個人としては、アメリカ国民にとっても、世界にとってもよくない影響が多いと考えている。が、トランプ大統領を求める国民の声が多く、現段階での支持率が少なくとも日本の石破首相より高いということは、それがなにがしかの民意を示している証拠でもある。アメリカは愚かになってしまったのか? それともこれが少なくとも過去よりも洗練された民意なのか? SNSなどの新しいテクノロジーの登場で人々は愚かになってしまったのか? あるいは、愚かだった人たちが自分で考えるようになった結果がこれなのか? これらの疑問の答えはそう遠くないうちに出るだろう。よい答えが出ると私は思っていない――つまり、衆愚批判や新啓蒙思想の強化、社会の分断がさらに進むと思っているのだが、みなさんはどうだろうか。もちろん、私の予想が外れることを私は祈っている。
さて、本誌の特集ではなるべくアメリカの現実に追い越されないことを執筆者達に求めた。フィクションである以上、少なくとも荒唐無稽さや面白さにおいて負けるわけにはいかない。私たちがうまいことやれているかどうかは読者の判断に委ねたい。
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