水族館オリジン
- 南1-2ホール | Q-82 (小説|純文学)
- すいぞくかん おりじん
- 和田 育子
- 書籍|文庫判(A6)
- 128ページ
- 1,500円
海辺の小さな村で暮らす「わたし」は、図書館で働きながら、水族館員の恋人と静かな日々を送っている。
潮の匂い、魚の気配、村に残る古い記憶。
それらと共に、わたしには人には聞こえない音や、見えない存在が感じられていた。村の歴史、洞窟に残された気配、語られなかった過去。
やがてそれらは、「海から来たもの」と「この土地に生きるもの」の境界を曖昧にし、わたし自身の在り方を問い始める。これは、異形であることを恐れず、
失われたものと共に生き、
それでも誰かを想い続けるための物語。海のように深く、静かに満ちていく、
ひとつの愛と記憶の物語。
