――あの日、俺が彼を殺したんだ。
雪の舞う放課後、幼馴染の春真(はるま)に告白した冬弥(とうや)。返事を待つはずの翌朝、届いたのは春真の訃報だった。
絶望に沈む夏。後悔を抱えたまま一人で訪れた夏祭りの夜、冬弥は信じられない光景を目にする。
神社の境内に立つ、あの日失ったはずの親友。季節外れの桜が舞う中、彼は以前と変わらない笑顔で言った。「久しぶり、冬弥」
死んだはずの彼が、なぜ戻ってきたのか?
止まっていた時間が、真夏の夜の再会から再び動き出す。生と死の境界線で揺れる、生と死の境界線で揺れる、冬と春の物語。