●あらすじ
孤独と他人への恐怖を笑顔の仮面で隠した大学生・谷村 睦月(たにむらむつき)と、自責の念に囚われた会社員・桜小路 真(さくらこうじしん)。
二人が当時在籍していた中学三年のクラスでは、陰でいじめが行われていた。
しかしその事実が明るみに出ることはなく、卒業の日までに事態が好転することもなかった。
睦月は愛想笑いで周囲に溶け込むことが上手になっていたが、それとは対照的に、真はかつての明るさと朗らかさをすっかり失っていた。
真は当時のことを強く悔いており、その反動のように、再会した睦月へ献身的に接する。
睦月もまた、再会当初こそ突き放そうとしたものの、真のひたむきさに絆されていく。
次第に、お互いがお互いにとって特別な存在になっていた。
和やかな日々を過ごしながら、二人は無意識にどちらともなく惹かれ合っていく。
それぞれの傷を抱えた二人の再会から始まる、穏やかで優しいラブストーリー。