閑窓vol.6 常しなえの佳日
- 南1-2ホール | P-06 (小説|純文学)
- かんそう6 とこなしえのかじつ
- 伊藤美希 大滝のぐれ 熾野 優 瀬戸千歳 鳥山まこと 旗原理沙子 丸屋トンボ 望月柚花
- 書籍|文庫判(A6)
- 194ページ
- 800円
- 2023/5/20(土)発行
「街に変わらずありつづける架空の百貨店」
全8編収録。
Lineup!!!
道の真ん中でひとり/熾野優
母と違って目が悪い私は星のひとつひとつが鮮明には見えない。ぼんやりと、小さく強く輝く光の粒がちりばめられている。
細蟹姫/瀬戸千歳
ウワサによればこのフロアにあるらしい笹は、七夕がすぎて撤去されるまで毎日短冊をかけ続けたら願いが叶うというもの、けれど婦人服のフロアにあるからおれら男子中学生がおいそれ立ち寄れるわけでもなし、実際のところクラスの男子で目にしたやつはいないみたいや。前に住んでたところでもそういう願かけは流行ったから「それお百度さんやん」なんて思わず口にするけどもちろん誰にも伝わらず、それってどんなやつなの、など聞き返され、それだけならまだしも、どんなんどんなんおしえてえなあなどへったくそな訛りを使われてむかついたし、おれも使わんように話してみるけどぜんぜんむりで、ていうか標準語をしゃべるおれサブイボが立つわ。
石に泳ぐ/丸屋トンボ
海の底の夢を見た。ほかのアンモナイトたちと珊瑚の森を泳ぐ。三葉虫が群れを成して行進する。頭上で巨大なシーラカンスが方向転換し、わだつみが渦を巻く。海の底なのに、なぜか遠くの山々にはしんしんと雪が降っている。アンモナイトだって夢を見るのだ。
....and moer!!!
写 真:ヒロセミサキ
挿 画:橋本ライドン
装 幀:瀬戸千歳
書影・内容は作成中のものです。変更になる場合があります。
オビがつく予定です。
