灰色の水槽、ラムネの町で。
- 南1-2ホール | L-76 (小説|短編・掌編・ショートショート)
- はいいろのすいそう、らむねのまちで。
- 若槻きいろ
- 書籍|文庫判(A6)
- 500円
- https://kakuyomu.jp/works/168…
- 季節は巡って、いずれ私のところまでやってくる。 そのときに、貴方はここにいるのだろうか。 見た目さえ変わらぬ私のまま、受け入れてくれる貴方は。 「ユウガオ」 なくなった途端、大事にするの良くないよ。 「のこりもの」 ざぁ、と水面が揺れた。波に乗った花がばらけた花束みたいで、いっそ、と心ひとつを一緒にその海へ投げ捨てた。 「波の花」 ただの否定だ。 そんなこと出来るもんかって、突き返すだけの行為だ。 なのに唇が震えて堪らない。 心臓が、鈍い音を立てて喉に伝う。 「灰色の水槽、ラムネの町で。」 これらを含む11作の掌編を収録。 ちょっぴり切ない、少年少女老若男女によるジュブナイル短編集。
