「早稲女」と「三十歳」。
どちらも呪いのように自分のあり方を期待しようとする言葉だった。
29歳の誕生日に、夫から離婚を切り出された早稲女同盟編集長が
様々な喪失を経験しながら「30歳」を超えるまでの25ヶ月間。
絶望も希望も、すべて言葉にして紡ぎ出す記録文学。
「三十歳までに、別居や転職、出産するかしないかも含めて人生設計を考えたい」
そう(当時の)夫に告げたのは2015年9月、私の二十八歳の誕生日だった。しかし実際には、人生設計を考えるどころか、私はその後別居を始めとする様々な行動を起こし、当時の自分が手にしていた様々なものを手放すことになる。
これは、そんな私が三十歳を迎えるまでの十二か月の出来事を綴った文章(前編)に、三十一歳になるまでの十二か月の出来事について書き下ろした文章(後編)を追加し、一冊にまとめたものです。