こちらのアイテムは2025/11/23(日)開催・文学フリマ東京41にて入手できます。
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食べて知る「琉球」料理から紐解く、島の風土・歴史・民俗・信仰

  • 南1-2ホール | I-34 (評論・研究|食文化・料理・グルメ)
  • たべてしるりゅうきゅうりょうりからひもとくしまのふうどれきしみんぞくしんこう
  • 藤高いつき
  • 書籍|A5
  • 132ページ
  • 2,000円
  • 2025/11/23(日)発行
  • 琉球の諸文化と食のかかわり

    便所で豚を飼っていた? 神職が国家公務員だった? 女性だけが入れる聖地? 観光ガイドでは語られない琉球の文化を、「食」を切り口に風土・歴史・民俗・信仰の四つの文化から紐解く食文化探訪記です。

    フルカラー口絵付き・130ページ超/6つのレシピ+飲食店ガイド付き

    【風土】なぜ沖縄で昆布が食べられるのか

    答えは中継貿易国として栄えた歴史にあります。北海道から中国へ運ばれる昆布の規格外品が流入し、出汁ではなく具材として炒め煮にして食べる独自の文化を生みました。真っ赤な卵やかまぼこに見る食紅文化も、中国の影響です。

    【歴史】便所で豚を飼っていた時代

    「豚は鳴き声以外すべて食べられる」という格言。その始まりは冊封使をもてなすため王府が各家庭に豚飼育を奨励したこと。当時フール(便所)で豚を飼育し、用を足すと豚に鼻先で尻をつつかれるのが日常でした。

    琉球王朝終焉後、職を失った宮廷料理人が首里の色街「辻」に流れ、高級料理が庶民へ。沖縄そばの原型もこの辻で誕生しました。

    【民俗】祭りの日を待ちわびた人々

    台風や土地の貧しさと隣り合わせの暮らしで、人々は年に何度も訪れる祭事を心待ちにしていました。トゥシビー(生年祝い)や結婚式に振る舞われる「五段のお取持ち」は、一段ずつに異なる料理が美しく配置された至高のもてなし。準備には親戚総出で何日もかかりました。

    琉球では餅が特別な食べ物として愛され、驚くほど多くの年中行事に登場します。ムーチー(鬼餅)、ふちゃぎ(お月見の餅)、カーサムーチー(厄払いの餅)――その製法は生の米を挽いてから蒸し上げる、神事の供物「しとぎ」に通じる古来の方法です。

    【信仰】女性が担った神との関係

    琉球の信仰で最も特徴的なのは、祭祀の中心が女性だったこと。「オナリ神」という独自の信仰により、男が海に出る時、無事を祈るのは妻ではなく姉や妹でした。

    神事を司る神女「ノロ」は国家公務員として組織され、国王の姉妹が就任する最高神女「聞得大君」を頂点に、王国の安寧を精神的に支えました。ノロだけに許された食材イラブー(エラブウミヘビ)は、神の象徴とされた蛇を燻製にした精力剤。今も久高島で猟が行われ、燻製小屋の近くでは独特の香りが漂います。

    民間の霊能者「ユタ」は、カミダーリ(神憑り)を経て神からの召命で「なってしまう」存在。各家庭の台所には「ヒヌカン(火の神)」が祀られ、人々の願いをニライカナイの神々へ届ける仲介者でした。

    年中行事と祭事の食

    旧正月の中身汁、女性の厄払い「浜下り」の豪華なお重、墓前でピクニックのように供養する清明祭、子どもの「ちんびん」――琉球の行事には必ず特別な食が結びついています。

    こんな方へ

    沖縄旅行好き、食文化・文化人類学好き、観光ガイドでは満足できない方へ。新婚旅行を含む複数回の訪問と伝統料理の実作、文献研究を基に執筆。学術的深さと読みやすさを両立しました。

    A5判・8pフルカラー口絵付き・130p超/2,000円/2025.11.23 文学フリマ東京

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