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マウントについて考える

  • 南3-4ホール | た-54 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • まうんとについてかんがえる
  • 朝井麻由美 TSUNDOKU BOOKS
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 128ページ
  • 1,540円
  • https://note.com/honto_radio/
  • 2025/11/23(日)発行
  • この世界には、どうやら「マウントというもの」が存在しているらしいです。
     
    「マウントというもの」とあえてふんわりといったのは、その実態がまだはっきりとは解明されていないから。トッタ、トラレタ、と日々この「マウントというもの」に悩まされている人もいれば、意外や意外に「マウントってなんですか?」という人もいます。朝井麻由美とTSUNDOKU BOOKS (ナガミネ)も、まさに両軸のふたりです。

    「マウントを取る」という行動は「マウンティング」という名詞でも使われます。女性同士のなんとも言えない絶妙な優劣アピールの状況を表すネットスラングとして、2010年台に生まれたといわれています。
     
    わたしがマウンティングという概念を知ったのは、ドラマ『ファーストクラス』(2014年/フジテレビ/主演:沢尻エリカ)から。人気ファッション雑誌の編集部を舞台に繰り広げられる「女たちのマウンティングバトル」をテーマにした、いわば「下剋上お仕事物語」で、編集長の座を狙う同僚たちの闘いは今、思い出してもすさまじいものでした。

    当時、まさに出版社の編集部で働いていたわたしは「こんな世界もあるのかね?」と、のほほんと眺めていました。というのも、当方、同僚をうらやんだり、蹴落としたりする時間もないほど、目の前の校了に追われる生活。真夜中、コピー機の前でバッタリ会う同僚たちとおしゃべりする時間は癒やしであり、性別問わず同じ目標に向かって進む仲間でした。「ドラマはやっぱりフィクションだから」といいたいのではなく、環境や状況によって、見える世界はずいぶん違うと思ったものです。
     
    あれから10年以上が経ち、すっかり浸透し(てしまっ)たマウンティングという言葉。人間社会に根をおろし、確実に定着しつつある「マウントというもの」。

    「マウントって結局、なんだろう?」
     
    ひとりでは到底、答えが出ないからこそ、みなさんと一緒に考えたい。そんな気持ちで一冊にまとめました。読み終わったあとにスッキリするか、モヤモヤするか。いつの日にか、この本を読んだとき、「マウントってなんだったんだろうね」と笑える未来がやってきますように。


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