さて、そんな現在より数十年前の、携帯電話が日本に暮らす人々の間で普及し始めた90年代後半から00年代前半……。インターネット黎明期と呼ばれている時代といえば良いだろうか。
「出会い系サイト」と呼ばれるツールが注目を浴び始めていた。
「出会い系サイト」を実際に使う人の動機は様々である。
あくまでネット上だけでやりとりをする友人、所謂「ペンフレンド」の新しい形とも言える「メル友」を探して、日常では見つけ難い気の合う仲間と「出会う」パターン。
実際に出逢うことを目的として、自分の家の近くに住んでいる人と連絡を取り、ネットという垣根を超えた「出会い」に踏み切るパターン……。
インターネット黎明期、後者に関しては「危険」だと感じる人が少なくなかった。その理由は、「相手がどんな人間なのかわからない」という動機に集約される場合がほとんどだろう。しかし、その言葉の裏にはさまざまな憶測が広がっている……。