横浜市北部から産出する宝泉水は、美容と健康に著しい効果を発揮し、「奇蹟の水」と呼ばれて、世界中から、多くの人々が訪れる。
宝泉洞を中心とした宝泉洞リゾートは、ホテル、サナトリウム、病院、ジム、薬草園、果樹園、研究所を抱した一大健康・療養シティとなり、横浜市政のドル箱となった。これを財源として、横浜市は日本国から独立した。
横浜市国は、日本国とは全く違った政治・行政システムをとった。一例に、横浜市国では、ベーシックインカムの制度を取り、成人した横浜市民は毎月、一定の額を無条件に市国から支給される。(未成年者は半分の額を生まれた時から支給される)かくして、「日曜画家の天国」が出現した。
日本から横浜市国への移動は。日本国の許可が必要であり、「国境警備局」によって厳重に管理されている。少子化に悩む日本国は、20代、30代の若い日本人に横浜市国への移動を認めない。
「駅馬車」は、横浜市国への移住を望む若い日本人を日本国から脱出させ、横浜市国へ送り込む。出国が成功するごとに、日本国政府は、蹄鉄のマークのついたメールを受け取る。
日本国で郵便配達をしていた野崎哲平は、ふとしたことから、駅馬車に乗ることになった。
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