2.明日の砂の模様さえ
「もし、あたしが未来を変えたいと思ったら、一体あたしはどこまで戻ればいい?」
流れ者のヤァリはあるとき浜辺で人魚を拾った。
人魚の鱗一枚で家が建つ。生きた人魚を売れば国が買える。奪われた故郷を取り戻せる。
問題は、その人魚が賢くてかわいくて、おまけに二本の足が生えていることだった。……こいつをどうやって売り飛ばそう?
3.村娘アトラは世界一高くつく女
「そもそもあの石は、噂されているような効果をもつ石ではないのです」
大領主の次男坊ルカは、亡母の盗まれた宝石を求めて闇オークションへ挑む。
狙ったものは大抵手に入る人生を送ってきた。だから、あの思い出の宝石も、案内人を勤める辛辣な村娘だって、すぐ自分のものになるはずだ。
4.あなたがレプリカをみるとき
「あなたはあのとき、贋作には価値がないと言いましたね」
元贋作師が義賊へ宛てた、短い書簡について。