私のソロ。
一人で舞台に立つ。
今日、最後の舞台。
スポットライトがつくと瞳を開ける。
曲が鳴って私は歌い踊り始める。
踊れ!スポットライト!私を照らせ!
台の上でキラキラと踊る私は、一ノ瀬由花じゃなくて私だった。
私は、私のために踊っている。
ずっとこの光を浴びていたい。
音の終わりにぴたりと止まる。
息は荒いがそれを見せるわけにはいかない。
見ろ!凡人共!これが一ノ瀬由花だ!
一人が手を叩く。
すると数人、数十人、数百人から拍手が鳴り止まない。
拍手喝采とはこのことだろう。
どんなもんだ!
勝ち誇った顔で礼をする。
私は、一ノ瀬由花はここまで出来る女なんだ。
久々の笑顔で袖に下がるとメンバーが迎え入れてくれた。
「やるじゃん!ゆいぴー!さっきのステージすごかった!!」
瑠夏が肩に手を回しながら褒め称えてくる。
「当たり前でしょう」
「さすがは、一ノ瀬由花様ってか」
けらけら笑いながらも楽屋へ一緒に進んでいく。
……同じ道を歩く仲間なんて、昔は知らなかった。
今はみんなが私の拠り所。cometはぶつかり合って、新しい星になる。
私達はもう隕石じゃない。新生comet。輝く星だ。」
上記は踊れ!スポットライト!一部抜粋です。